通夜は普通夕方六~七時ころから始めます。
僧侶を控室にお通しし、お茶をお運びします。
僧侶がお見えになったら、一同着席します。
祭壇に近いところから喪主・肉親・近親者・友人の順に座ります。
準備が整ったら僧侶にお知らせして、読経をお願いします。
読経中に焼香の指示があったら、喪主から順に僧侶に一礼し焼香します。
回し香炉を使用するときは各自の席でおこないます。
※地域・宗派によっては、多少内容の異なる場合があります。
通夜終了後、ころあいを見て喪主または親族代表が通夜のあいさつをおこないます。
「本日はお忙しい中を、わざわざ通夜にお越しいただき、ありがとうございました」
「故人生前中は皆様に大変お世話になりました。皆様においでいただき、故人もさぞ喜んでいることと思います」
「なお、粗食を用意いたしましたので、お時間の許す限りおくつろぎください」
弔問客にお食事や酒を出して接待することを、通夜ぶるまいと言います。
最近では簡単に食べられる寿司、サンドウィッチ、オードブル、ビール、ジュースなどが多くなってきました。
通夜の弔問客は順次お帰りになりますが、お見送りしなくても失礼に当たりません。
近親者が交替で、祭壇のローソクと線香を絶やさないようにお守りします。
祭壇からお棺をおろし、ふたをあけます。
お棺の回りに集まり、最後のお別れをします。
お別れのあと、祭壇に供えられていた花を入れ、美しく飾ります。
喪主・遺族、近親者の順で釘打ちの儀をおこないます。
近親者がお棺を持ち、霊柩車にお移しします。
火葬場へ行く人数を確認し、車の手配をします。
出棺後の留守宅の責任者を決めておきます。
火葬場の火炉の前または火炉の中にお棺を安置します。
読経・焼香のあと、点火されます。
控室で収骨の連絡を待ちます。
火葬場係員の指示に従い、お骨あげをします。
木と竹を組み合わせた箸または竹の箸を用います。
二人一組となりお骨を拾いあげ、お骨壷に入れます。
火葬場係員が骨箱に添えて埋葬許可証を渡してくれますので、確認して受け取ります。
※お骨あげの方法は地域によって多少異なる場合があります。
お骨箱は喪主が持ちます。
火葬場から帰ったらご遺骨を祭壇に飾ります。
焼香の順位をあらかじめ決めておきます。
※「回し焼香」などでは、とくに焼香順位を決めないこともあります。
式進行の打ち合わせは、葬儀当日にもおこないます。
弔辞・弔電が届いたら進行係へ届けます。
弔辞を依頼する場合は3~5分程度にあらかじめお願いしておき、早めに席についてもらうようにしましょう。
弔電奉読の順位を整理し、進行係が読み違えをしないよう添書きをしておきます。
1.喪主・近親者・親族などの参列者が祭壇前に着席します。
2.司会者が開式のことばを述べます。
3.僧侶が入場し、着席します。
4.読経が始まります。
5.僧侶の焼香があります。
6.弔辞・弔電の奉読をおこないます。
7.喪主の焼香に引き続き親族、来賓、一般会葬者焼香をおこないます。
8.読経が終了します。
9.僧侶が退席します。
※大規模な場合を除いて、葬儀式と告別式は区別せず同時におこないます。
※葬儀の規模・宗旨宗派・地域により、多少内容の異なる場合があります。
喪主または遺族の代表がお礼のあいさつを述べます。
「本日はお忙しい中をわざわざご会葬いただき、ありがとうございました。
このようにたくさんの方々にお見送りいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。
これからも故人同様、かわらぬご指導をくださいますようお願い申し上げます。
どうもありがとうございました」
僧侶を迎えて初七日法要を営むことも多くあります。
初七日法要は親戚、故人の親友、葬儀に際してお世話になった方々などをお招きします。
※初七日法要は、亡くなった日を入れて七日目(死亡日の前日から数える地域もあります)におこなうのが本来ですが、葬儀当日におこなうことが多くなってきました。
還骨勤行の後、葬儀でお世話になった方々に対し酒・料理で精進落としをして、労をねぎらいます。
喪主と遺族は末席に座り、お礼のあいさつをします。
「本日はご多忙のところ、(父)のためにご参列くださいましてありがとうございました。
ささやかではございますが、粗食を用意いたしましたので、どうぞひとときを、おくつろぎくださいますようお願いします」
世話役をはじめとして葬儀中に手伝っていただいた方々からの引き継ぎは、なるべく葬儀当日におこなうようにします。
引き継ぐものは主に次のようなものです。
(1)香典
(2)香典・供物の控え帳
(3)弔電・弔辞
(4)会葬者名簿・名刺
(5)会計帳と残金
(6)領収証
指差しなどの道案内は、忘れずにはずしておきましょう。
道路が汚れているときは、清掃しておきます。